MR spectroscopy(MRS)
- MR 撮像法(測定法)の一つ
- 選択領域から複数の代謝物情報がスペクトルとして得られる
- 各代謝物の定量化が可能
- 臨床では画像診断の一助として用いられている
臨床MRI
核磁気共鳴法では、他の核種も観測可能ですが、臨床MRIでは水素の原子核(1H, プロトン)を観測しています。また、脳では他の臓器や筋肉と比べてより多くの代謝物由来の1H-MRS信号が観測されます。
ヒト脳内代謝物
1H-MRSでは脳内の代謝物など30種類以上が観測可能ですが、臨床用MR装置で常に明瞭に観測できる代謝物は以下5~6種類程度です。
- NAA
- N-アセチルアスパラギン酸
- Cr
- クレアチン
- Cho
- コリン
- Glx
- グルタミン酸&グルタミン
- mIns
- ミオ-イノシトール
- Lac
- 乳酸
LCModelソフトウェア
LCModelソフトウェアにより、各代謝物の定量が可能です。MRSで得られるスペクトルは各代謝物ピークの足し合わせですので、ソフトウェア内のモデルピークとの比較により各代謝物の量が推定されています。